優良パルプ普及協会

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彩の国「さいたまケナフ」の会 自治体へ一括納入 ケナフ紙 岩槻市のカレンダーに

2001年11月15日 朝日新聞 32面

 植物ケナフの再生事業を手がける任意のボランティア組織、彩の国「さいたまケナフ」の会は、科学薬品を使わずにパルプ化したケナフ紙の自治体への一括納入に成功した。岩槻市ゴミ対策課が2002年度に約5万部作成する「ゴミ収集カレンダー」一部に採用される。

 同会のパルプ化技術は、チップ状に切断したケナフを磨砕機に投入し、毎分2500回転で高速回転する砥石(といし)の間に水と一緒に送り込みながらミクロン単位にすりつぶす。さらにペースト状となったケナフを水で洗浄、濾過(ろか)することでリグニンやペクチンなど、紙の原料となる繊維以外の物質を除去して紙にする。

 納入するのは同技術を使ってケナフ50%、古紙50%の割合で作成したケナフ紙で、同カレンダーの表紙と背表紙部分に使用される。

 同会はこれまで、神奈川県海老名市向けにケナフからパルプ化した名刺などを納入した実績があるが、一括採用されるのは今回が初めてという。

 割りばしや衣類などケナフ以外のパルプ化も可能で、化学薬品を使う製紙方法に比べ、「環境への負荷を大幅に低減できる」(栄代表)ため、同会では他の自治体にもケナフ紙の採用を働きかけている。また、磨砕の前段階である破砕から洗浄までを一貫して処理できるシステムの構築を計画中だが、「資金調達が難しい」(同)ことから、今後、企業かも視野に入れ、ケナフを含む非木材の製紙事業を強化していく考えだ。

2001年12月17日 日刊工業新聞 30面