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広がる「ケナフ紙」利用 市のカレンダーに 「金八先生」でも放映予定
木材紙に代わる紙の原料として注目されている植物「ケナフ」の利用が、県内でも広がっている。岩槻市では来年のカレンダーの一部にケナフ紙を使用するほか、複数の地方自治体でケナフを使った試みが始動。またTBSテレビの人気ドラマ「3年B組金八先生」でも、教材として取り上げられ、放映される予定だ。
ケナフはアオイ科ハイビスカス属の一年草。非木材で、樹木の数倍も二酸化炭素を吸収することから、森林保護や地球温暖化防止に役立つ植物として注目されている。このケナフを普及させようと、岩槻市の「彩の国さいたまケナフの会」(栄京子代表)が三年ほど前から、ケナフの栽培から収穫、加工、販売までの流通を考えた活動を行っている。
しかし、一部の小中学校で、卒業証書の紙作りとして教材を兼ねて栽培されていたり、農業祭などの場で収穫や紙漉き体験などが行われているものの、“紙の代用”として使われるまでには至っていないのが現状だ。
同会は昨年十月、裁断されたケナフの茎を無薬品でパルプ化する機械「紙造くん」を製作。小川町の和紙業者に紙すきを依頼したり、企業や政府に利用を働きかけるなど、流通ルートの開拓に取り組んできた。
これに応じ、岩槻市は来年のカレンダーの表と裏の表紙に、ケナフと古紙の混合紙を使用することを決めた。このカレンダーは、A4判二十六ページで五万部作製され、市内全戸配布される。ごみの分別方法や収集日程などが記されており、市民に環境問題への関心を高めてもらうのが狙いだ。
佐藤征治郎岩槻市長は「環境面だけでなく、教育や農業など、総合的に見てもケナフを利用する価値がある」と話す。また、「紙造くん」を使うと、割りばしやバナナなどの皮などもパルプ化し、再生紙にできることから、カリブ諸国でも“バナナペーパー”利用が国単位で動き始めている。
一方、毎週木曜日午後九時からTBSテレビで放映されている人気ドラマ「金八先生」でも、三年生の教材としてケナフが扱われる。卒業証書を自分たちで作ろうと、「紙造くん」を使ってケナフ紙を作るシーンが、十月末に都内で撮影された。このシーンは十五日に放映される予定。
ケナフの会の栄代表は、「ケナフ紙はまだ木材紙よりも割高だが、一般に流通すれば、安値で使用できるようになる。皆さんが意識して使うことが、環境への配慮につながる。」と話している。
2001年11月某日 埼玉新聞
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